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サリーハウス☆東日本大震災福幸日記 cutysally.exblog.jp

震災の9ヶ月前~震災の8年後まで。サリーかあちゃんの出会った日常風景♪平成最後の3.11をもってブログは終了しました。皆さま、ありがとうございました!!


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ジョナサン

 先日、ご自身も重度の自閉症で、「自閉症の僕が跳びはねる理由」の著者でもある東田直樹さんをNHKの番組で拝見しました。本当に感動しました。そして、昨年亡くなった父を思い出しました。

 亡くなった父は脳梗塞で、重度の失語症になりました。倒れた直後は、「あーーうーー」としか言えませんでしたが、言語療法の訓練を繰り返し、かなり変化しました。

 症状は、例えば「りんご」と言っているつもりでも、「みかん」と発音してしまう。父にとっては、私たちの話す言葉は、どうやら見知らぬ外国語のように聞こえ理解ができない。など・・・
 これは、本人、そして家族にとっても、跳び越えるハードルは、かなり高いものでした。

 母は、あらゆるものに助けを求めました。西洋医学、東洋医学、健康食品、宗教・・・父を連れ、内戦報道があったスリランカに、アーユルヴェーダ療法を受けにもいきました。もっとできる!もっとよくなる!!と必死だったのだと思います。

 そんな試行錯誤の日々の中で、ある時、共に暮らしていた私の幼い子どもたちの姿が目に留まりました。みるくちゃんが、右半身マヒでもある父が転ばないように、床に落ちているものを拾っていました。
 当時3歳のたけのこ君も、父のために、ゆっくり発音したり、父が「牛乳!」と言ったのに、テレビのリモコンを持ってきて渡していたのです。それは、言葉の奥にある想いを感じ、父が本当は何を欲しかったのかを自然に察している姿でした。

 私は、全身にビリビリっと電気が走り、内側から大きな感動が湧き上がってきました。その日の夕食の席で、私は心から母に話しました。お父さんが障害者になってくれたおかげで、どれほどの贈り物をもらったか。幼い子どもたちがこんなに優しく、心の目が育っているのは、お父さんのおかげだと、あふれる想いを伝えました。

 突然、隣にいた父が、わぁっと泣き出したのを、今でも覚えています。普段はわからないはずの会話なのに、
「おとうさん、わかってくれたの?」
と、私が聞くと、
「わかった!」「わかった!」
と泣きながらこたえてくれました。

 それからは、どんどん家の中の空気が軽くなりました。子どもたちが帰宅すると、父は茶の間で、家中に響きわたる声で
「ただいま!!」
と言います。(「おかえり」といっているつもり。だんだん細かいことは気にならなくなりました)
すると、それを受けて子どもたちは、大きな声で
「おかえり!!」
と言って家にあがり、じっちゃん(父)と笑顔を交わします。 
 
 ある時、父は母を呼びました。
「お父さん!」「お父さん!」(本人は「お母さん」と言っているつもり)
しかし、なかなか母から返事がなく、父がさらに大きな声で叫んだ名前は?!

「ジョナサン!!」

ジョナサン・・・誰???一瞬、フリーズ。そういえば、親戚のお姉さまはアメリカにいて、旦那様の名前はジョナサンです。長身のジョナサンを思い出し、ぷっと可笑しくなりました。

 お父さん、天国でも元気いっぱいだろうね。みんなみんな、それぞれの輝きが美しいね。障害があるひとも、そうでないひとも。


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Commented by みるく at 2014-11-22 18:06 x
じっちゃんの事を思い出して、なつかしくなりました。ジョナサンって言ってたの?全然覚えてません…(ToT)
これからも、じっちゃんの事を思い出しながらいろいろがんばります!
これからもよろしくね❤
Commented by loveiysally-4970 at 2014-11-22 18:17
みるくさん、ありがとう!ジョナサンを聞いてたのは、たぶん私だけです(笑)
じっちゃんは、みるくさんたちに囲まれて幸せだったなぁと感謝してますよ~(^^♪
Commented by 聴覚過敏 at 2018-03-20 22:41 x
優しい想いのブログなので、もしかして、、、と、【障害】で検索したら、まさかの自閉症と脳梗塞の高次脳機能障害者の話題。2018年3月の記事にもコメントしましたが、なんか気になった。読み逃げしなくてよかった。
私は、発達障害者です。自閉症スペクトラムです。
手話の先生の動画の紹介
YouTube【学校コワイ、手話読み】発達障害絵本を手話で表現されています。
作者のよつばもこさんは、サイコーのおとうさんという絵本も自費出版されています。よつばもこさんのFacebookの転載
↓↓↓

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よつば もこさんの自己紹介
絵本作家ではないのですが、小さな絵本を2冊、自費出版しています。想いだけはめいっぱい込めて。たくさんのご協力を得て。


2012年に作った『学校コワイ』はA5の大きさ、発達障がいがテーマ。
(株)フロム・ア・ヴィレッジさんで購入していただけます。
http://from-a-village.com/


『サイコーのお父さん』は2013年に友達家族の応援のために作ったミニ絵本。2015年に郵便絵本として増刷しました。定型封筒の大きさでそのまま郵便として送れます。
http://form.os7.biz/f/5e30f06f/

「誰もが思いを持っていて、回復する可能性がある」ことがあたりまえになる世界を目指す『白雪姫プロジェクト』を応援しています。
http://shirayukihime-project.net/

↑↑↑↑↑転載ここまで
白雪姫プロジェクトとは、指談ユビダンのことです。
私の父ももうすぐ完全に倒れます。倒れたあとのことがイメージ出来ました。
優しいブログ記事。ありがとうございます。 
リモコンの手話はジェスチャー手話なので親御さんの様子、テレビに向けての目線とか指さきの動きとか、全身で表す気持ちを読み取られたんだなと思いました。先入観のない純粋なお孫さんならではの読み取りだなと納得。

てのひら言葉、手話にも興味もってくださるといいな。

ギガベリして、制限なりました。おわり。


Commented by loveiysally-4970 at 2018-03-21 12:46
聴覚過敏さん、こちらにもありがとうございます!
「サイコーのおとうさん」調べてみました。
当時のわたしたち家族にも重なります。わがやの亡くなった父は、ひらがなや会話は分からなくても、「漢字」と「歌」だとコミュニケーションができることが後でわかりました。
「ともだちがくるよ」と言葉で伝えても分からない・・けれども「友人来宅」と紙に書いてみせると、ほ~と笑顔で理解する父。懐かしく思い出しました。

どうか、お父さまとの日々に、神さまの愛と光がありますように。(クリスチャンでなく少林寺拳法をやってたわたしですが*^^*)

よつばもこさんの下記のインタビュー記事(コピペ)にも、うなずきました!ヨガでは休む時間があり、とても大切に案内しています。
ありがとうございます。↓↓↓

「がんばる」とか「一生懸命」とか[努力」と同じぐらい、 人間が生きていく上で睡眠も休養も大事であること、教えそびれていませんか? ことばにしないと伝わっていないことも多いし、 睡眠や休養に罪悪感を持っていることもあり、充分に休めていないこともあります。 身体や心や脳を休める方法を知らない場合もあります。 本人自身の特性から、自分の身体や心の状態に気づきにくい場合も多いです。

私も知識と理解が足りなかった過去を反省しつつ、今からでもできることをやるしかないと、 その子に伝わる方法や言い回しで、きちんと伝えていくこと…その積み重ねに日々努力中です。 引っかかっている原因が見え、うまく伝わった時は、嬉しい!そんな連続の毎日、楽しいです♪
by loveiysally-4970 | 2014-09-15 18:04 | 脳梗塞からの贈り物 | Comments(4)